こんにちは!山田和魅です。
スピリチュアルな学びに興味がある人なら、一度は「目の前の出来事はすべて自分の思考が作り出している」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
この考え方は、エネルギーの法則を説明するものとしては正しいですが、 すべてをこの言葉で片付けてしまうのは危険です。
特にスピリチュアルビジネスの場では、この言葉を巧みに使い、受講者の選択肢を狭める手法が存在します。
今回は、スピリチュアルビジネスの問題点と、健全な学びの選び方について解説していきます。
「目の前の事象はすべて自分の思考が作り出している」の危うさ
スピリチュアルの世界では、エネルギーが現実を創り出すという考え方があります。
確かに、ポジティブな意識を持てば良い出来事が引き寄せられ、ネガティブな意識を持てば悪い出来事が起こることはあります。
しかし、この言葉を「だからすべての出来事はあなたが作り出したものだ」と言い切るのは問題です。
たとえば…
- 不当な扱いを受けたのに、「あなたの思考が原因」と片付けられる
- 被害を受けたのに、「それも学び」として受け入れさせられる
- 疑問を持っても、「思考を変えれば現実も変わる」と言われ、問題解決が後回しにされる
本来、悩みを抱える人が求めているのは「現実的な解決策」であり、責任転嫁ではないはずです。
スピリチュアルビジネスの中には、この言葉を「都合の悪いことをすべて受講者の責任にするための道具」として使うケースもあるので、慎重に見極めることが重要です。
スピリチュアルツアーやカウンセリングでの「暗示」に注意!
スピリチュアルなイベントやカウンセリングの場では、「今回の出会いは偶然じゃない」「あなたがこの経験を選んでいる」といった言葉がよく使われます。
確かに、出会いや出来事には何らかの意味があることが多いですが、これが「だから受け入れるしかない」という暗示に変わると危険です。
たとえば…
- 「このツアーに参加したのは運命だから、思い切ってやるしかない」と言われる
- 「あなたが決めてきた未来だから、この状況を受け入れなさい」と指示される
- 「偶然ではなく必然だから、この学びを深めなさい」と選択肢を狭められる
本来のスピリチュアルは、「自己選択の自由を大切にするもの」です。
「運命だから」「決まっていたことだから」と言われたら、その言葉が本当に健全なものか、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
スピリチュアルビジネスに巻き込まれないための3つのポイント
スピリチュアルな学びを深めるときに、「なんかおかしいな」「これは受け入れたくないな」と思うことがあれば、その感覚を大切にしましょう。
- 無理に受け入れることを強要されていないか?
- 疑問を持ったときに、納得のいく説明がされているか?
- 「これはあなたの学びだから」と言われ、思考を止めさせられていないか?
スピリチュアルな成長とは「主体的に考え、選択すること」です。
違和感を無視せず、自分が納得できる形で学びを進めましょう。
「目の前の出来事はすべてあなたが選んだこと」という言葉を信じてしまうと、未来の可能性を狭めてしまうことになります。
しかし、人は一分一秒ごとに未来を選び取る自由を持っているという視点も忘れないでください。
- 未来は、自分の選択次第で変えられるもの
- 「決まっていた」と思い込まないことで、視野が広がる
- 「運命だから受け入れる」ではなく、「どんな未来を選ぶか」を大切にする
スピリチュアルを健全に活用するには、選択の自由を持ち続けることが重要です。
スピリチュアルツアーや瞑想会、カウンセリングは「人生を変える神聖なもの」ではなく、「気軽に楽しむもの」と考えることも大切です。
- 単発のイベントとして楽しむ
- 絶対的なものとして捉えず、学びのひとつとして受け入れる
- 「スピリチュアルはあくまでツール」と割り切る意識を持つ
こうしたスタンスを持つことで、スピリチュアルを楽しみながらも、過度に依存しないバランスが取れるようになります。
まとめ|スピリチュアルビジネスに振り回されず、主体的に学ぶ
スピリチュアルビジネスの中には、「目の前の出来事はすべて自分の思考が作り出したもの」という言葉を使い、受講者の選択肢を狭めるものがあります。
しかし、未来は自分で選び取るものであり、どんな状況でも選択の自由を持つことが重要です。
- 違和感を感じたら、その感覚を信じる
- 「運命だから」「決まっていることだから」と言われても、冷静に考える
- スピリチュアルツアーやイベントは「お楽しみ会」として活用する
スピリチュアルの本質は、自分の意思で選択し、人生を創造していくことにあります。
ぜひ、自分の感覚を大切にしながら、主体的に学びを深めてくださいね!