頂上という愛の世界は
頂上まであと50Mほど。
疲れが吹き飛び、足の痛みも緩みますね。
あと一息。
頂上に着くと雲の切れ間から
自分が住んでいる土地、
歩んできた道が見えます。
ここから眺める下界の景色は美しく、
工場だらけでも愛おしく
住んでいる土地が小さく見え、
ここまできた自分自身の体が愛おしくなる。
頑張った自分を抱きしめたくなり、
下の世界で待っている人たちへの感謝が尽きない。
それは・・・
- 子供達、家族、親戚かもしれない
- いつもは嫌な上司や顧客
- いつも行くスーパーの無愛想な店員さん
- いつも利用するバスの運転手さん・・
- 飼っているペットたち
いつもあたり前に存在する人達の存在が
自分の心の支えになっていることに
気付き、
今までよりも大切に思えてきます。
いつも下から見上げていた頂上という愛の世界は
私、私達の自己愛、エゴの全てを包み込み
許し、労う世界。
頂上まで諦めず歩き、辿り着いた。
その在り方を振り返り、溶かしていく世界。
新しい価値観に気づくとき
下山することが名残り惜しい気持ちになりますが
山頂の気温は低く、
美しい幻想の世界に30分以上滞在すると
体温も下がり始めますから
下山する準備を始めます。
深呼吸、深い呼吸を繰り返し
身体を丁寧に確認するように慎重に
一歩を踏み出します。
登りとは違う厳しさが待っています。
体の疲れを感じ始めるころに
遭難の危険が待っています。
ちょっと油断すると獣道へと入ってしまう。
意識の中で何処に帰るのか、
何回も意図します。
何処に帰るのか?
心にも身体にもしっかり伝えます。
このようにして
私たちはま元の同じ景色へと
帰っていきます。
家につく頃には
持って行ったはずのものが
随分と減っていることに気づくでしょう。
半日前まで大切にしていた価値観や
必要だと信じていた装備品が減っている・・・。
損をすることへの恐れもどこへやら。
自己愛、満足感についても
愛おしく感じられ
エゴだって私の大切なエネルギーだし
恥ずかしいことなんて何もない。
そんな風に笑えるようになっています。
愛が深まり融合するステージへ
同じ景色へ帰ってきたのに、
もう元の私じゃない。
家にいるのに
上空から俯瞰して見ている私、私達を
はっきりと感じられるでしょう。
どんな状態の時の私も大切な私、私達。
全ての私、私達を愛で包み込み
慈しむことができる私、私達。
山の頂上に向かって歩くように
自分の欲求を丁寧に満たして
頂上に到達して得た「愛」は
日常の喧騒の波に揺られ、浸かった状態でも
私、私達を揺るぎなく
安定した精神状態へと誘います。
私と私を結ぶ愛が深まり融合する
私達と私達を結ぶ愛が深まり融合する
この愛がヒーリングエネルギーの基本
頂上に辿り着き
委ねるだけで起きるヒーリングの状態です。