【登山は最高の癒し】歩き委ねるヒーリングで心身を慈しむ

2021年6月夏至剣山山頂撮影:カメラマンカガワシンさん

大雨警報が発令されている中、今年も気ままに夏至のライトワーク。
今回は癒しの旅なので、山道が土砂崩れになっていたらサッサと諦めて香川で温泉にろう!
そんなお気楽な夏至の登山でした。

目次



2022年夏至当日、私と相方の由美さんは剣山手前にあるペンション『ラ・フォーレつるぎ山』に宿泊しました。

ラ・フォーレ剣山

ラ・フォーレ剣山



到着した時点で、周辺にガスがかかり始め、御山が私たち二人を壮大で幻想的な世界へと導いてくれる、そんな不思議な力を感じました。


これは、思い込み?このまま不思議な力を信じて雨の中を歩いていく人が遭難するんだろうか?
自分達だけは導かれている。龍神にガイドされている、守護神に守られている。



みんなそう思って御山に入り遭難したり迷子になるんだろうか?


そんなことも思いながら夕方4時前に宿へ入りチェックイン。
荷物を開き、お茶を飲んだ後、無言でひたすらストレッチを続けました。


2〜3時間くらい身体を整えた後、
食堂へ降りて夕ご飯。


昨年と同じメニューだけどどこかが違う。
周りと見ると、昨年とは全くインテリアが違う。登山用品で飾られ、本格的な薪ストーブが鎮座している。

お宿のオーナーが新しい人になった

宿のオーナーが変わった様子だゎ。


そんなことを感じながら美味しい夕食を平らげ、明日の天気についてやっと真剣に考えることにしました。


オーナーに相談して半透明のゴミ袋数枚とガムテープ数切れをもらい夜は手づくりカッパを作ることになりました。
これがなかなかの出来映え。これで明日は、びしょ濡れにはならないはず。



そんなことを妄想しながら今回の登山の目的や意味をそれぞれ紙に書き出しました。

二人の共通の目的は『癒し』。

ただそこに存在するだけで起きる『癒し』について。そのノウハウについて語り合いました。


お風呂も済ませ、夜のストレッチ&瞑想タイム。この日だけでも2〜3時間は身体を伸ばした気がするな。

夜には雨音が強くなり、部屋の中まで水の音が聴こえる。あ〜、雨の音っていいな〜。そんな呑気なことを言いながら眠りにつきました。

出会えた!今年の太郎さん

明け方4時半、『いまだ!』と感じ、私はサンダルで外に飛び出しました。
ガスの向こうは、くっきり太郎笈(剣山)

ラ・フォーレつるぎ山から見える御山


雨音が穏やかになり、御山とお約束の瞑想録画一本目の撮影成功!御山の近くの雨音はなんて優しい音なんでしょう!


昨夜、寝る前に御山にアクセスした時に受け取ったメッセージ。
今回の登山は雨は必要。雨も楽しみ、撮影すること。雨は止まない。共に楽しむ。


私達はそのメッセージを疑いもせずに


はい、りょうか〜いです。
今回は、雨ですね!
視界が悪いと目も体も疲れるから濃霧は嫌ですよ!っと御山とお気楽なやりとりを済ませた後就寝。


翌朝、奇跡的にガスが晴れ小雨になった時に撮影成功したのでした。その後、のんびり2時間ほどストレッチ、水分補給、ストレッチ。


ひたすら体の感覚に向き合う贅沢な山の時間を過ごしました。なんて幸せな時間なんだろう。

手作りの雨カッパを作る楽しみ

翌朝の朝食の後、再び、半透明のゴミ袋を工作し、手作りカッパを完成させました。


『ラ・フォーレつるぎ山』をチェックアウトし2キロメートル先のリフト乗り場に向かいました。駐車場には、私の車と御山仕事の軽トラのみ。


誰もいない・・・山。


私と相方の由美さんは手作りカッパを腰に巻き、ガムテープで固定。
リフトに乗る時はザックを前に負うので必要な物、財布などをポケットに入れ、装備万端でリフトに乗りました。当然のように。



側から見たらゴミ袋でカッパ作って山に上がるって、怪しい林業系女子??。


リフト駅に着いた途端、突風に煽られたので急いで物陰に入り装備をチェック。

よっしゃ!と最短コースを登りました。突風のおかげで一気に目の前のガスが晴れ、視界良好!


ありがとう!御山太郎笈、次郎笈。私たちは法具や法螺貝は持っていないけどよろしくお願いします!


そんなことを呟きながら山頂フュッテへ向かいました。この天候なので山頂の宿泊客は私と相方の由美さんだけ。

誰もいません・・・。

山頂フュッテ宿泊客は私たちだけ



乾燥室に荷物を干して、部屋でに入りストレッチ、ストレッチの数時間。その後、ふと『今だ!』と感じて外を見たら薄っすら晴れ間。



私は、頂上付近の宝蔵石へといきました。雨と風は強かったのですが、このまま撮影すると良いと感じたので5分ほどビデオ撮影。


その間は、風は緩み、鳥達の声、雨の音、緩やかな風の音が聞こえ雨粒には太陽の光が当たり
まるで空からラメが降っているようでした。


撮影しながらなんと美しい時を味わっているんだろう!ありがとう、ありがとう、ありがとう、
呪文のように呟いていました。


あっといまに5分経ち、また一気に突風が吹き荒れはじめました。慌てて宿に入り、乾燥室で服を干してから部屋でのんびりストレッチ三昧。



誰かに時間を合わせない、
いろんな景色を見にいかないで良い。
写真も撮らないで良い。




自分の感覚と御山の息吹を一致させるだけ。
そこには『生きる』ことだけを楽しむ世界がありました。


大雨のおかげで、宿泊客は誰もいない。
私たちは山頂に引きこもりストレッチ、呼吸、水分補給を
ひたすら楽しむことが許されました。




山小屋は他の宿泊客の為に物音を立てない配慮が必要なのだけれど、今年は自由に戸の開け閉めが出来たし、足音立てないニンジャ歩きをせずに過ごすことができた。



私たちは、御山の大雨のおかげで心身の深い癒しを味わえました。


窓の外は、鳥たち、龍たち、虫たちの楽園。芯から癒される、ただ癒される。御山の雨さん、ありがとう。

2022年の夏至剣山の登山は癒しを受けることがテーマでした。

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